CFD取引のはじめ方

11.強制決済とは

証拠金取引でレバレッジを効かせることができるCFD取引では、自分の予想が的中すれば投資額に比べ大きな利益を生むことになりますが、その予測と市場が相反すれば、その分損失も拡大することになります。
とりわけ、下落傾向に推移している場合で、決済期限のないCFD商品をいわゆる塩漬け状態で保持すれば、損失は加速度的に増大します。
このような状態を放置することは、投資家にとってもCFD取扱業者にとっても好ましいこととは言えません。CFD取り扱い業者は、投資家が返済不能と思える多大な損失を被るまで、黙って見ることはできません。
また、そんなに損失が膨らんでも取引が継続できるならば、利益が出るまで全ての投資家は取引を継続することになります。

CFD取引は、証拠金取引なので、CFD取扱い業者が、投資家に投資資金を貸し付けて行う取引と言え、もし、貸し付け先の投資家が損失を出せば、どこかの時点で決済しなければ、CFD取り扱い業者にもその損害が波及してしまいます。
そこで、CFD取引にも「強制決済」が設けられているのです。投資家の損失がかさみ、各CFD取り扱い業者の定めた一定の基準をオーバーすると、マージンコールと言う事前通知の後、強制決済されます。
このマージンコールが来た時点で、証拠金の追加(追証―おいしょう)をするか、または、一部の反対売買を行って決済して、損失を確定しなければなりません。

CFD取引は、市場を傍観しているだけで利益が獲得できる程楽観的な投資方法ではありません。レバレッジが効いている分、僅かな市場の変化が大きな波となって投資家に迫ります。
そのため、マージンコールが来た時点で、慌てて証拠金を差し入れようと思っても「時すでに遅し」、強制決済されて市場から退出させられてしまう投資家も多いのです。

何度も言いますが、CFD取引は、レバレッジを効かせた証拠金取引なので、このようなリスクもCFD取引に参加する際に十分理解しておく必要があります。