CFD取引のはじめ方

17.ロスカット

ロスカットとは、CFD取引の担保的な性質を持つ証拠金の額や割合が、CFD取り扱い業者の定めた基準以下になると損切りされ、強制的決済されることを言います。
CFD取引では、買いポジションや売りポジションの全てに関して、リアルタイムで時価額を計算しています。この時、CFD取引の投資家がCFD取引業者に預けている純資産額が、買い持ポジション。売りポジションにおけるすべての証拠金に対して、CFD取引業者が定めた証拠金維持率以下になった場合は、自動的に全ての未決済ポジションが反対売買により強制決済されます。これが「ロスカットルール」と呼ばれるCFD取引のルールです。
このロスカットルールは投資家の資産を守る大切なルールと言えます。
尚、このルールに欠かせない、証拠金維持率の計算式は、
証拠金維持率=純資産÷建玉必要証拠金×100です。
ただし、必要な証拠金の額はすべての保有銘柄のトータルで計算されるので、仮に1銘柄で大きな損失を出しても、その他の銘柄の利益でカバーされている場合は強制ロスカットされることはありません。

この強制ロスカット回避法の第一の手段は、先ず、多少損失を出しても証拠金が基準を下回らないように、取引開始に際して口座に預ける資金に余裕を持たせることと言えます。CFD取引では、口座に資金を入れて口座開設することが必要ですが、口座にある全ての資金を証拠金にすることは、ロスカットに繋がり易く危険です。
また、ロスカットを防ぐには、自分のポジションを建てる時と同時に、逆指値(ストップロス)を設定すべきと言えます。逆指値とは、「指定の価格まで下がれば売り」又は、「指定の価格上がったら買い」とする、通常の注文方法と逆の注文形態を言います。
注文時にこの逆値注文を指定していれば、急激な予想に反する市場動向にもある程度対処でき、損失もある程度抑制されます。
また、ロスカットは、自動ロスカットシステムになっていて、機械的に基準値を下回ればロスカットされることが一般的です。
自動ロスカットは、当初は、CFD取引業者のリスク軽減のため導入されましたが、追証すればポジションが維持できるとすれば、追証してなんとかその場を乗り越えようとする投資家心理が働きます。もし市場が投資家の期待通りその後好転すれば良いのですが、なかなか思い通りにはいきません、その結果追証を思いの他つぎ込むことに繋がる危険があり、強制ロスカットは、このようなリスクを回避するメリットがあります。
FXにおいてもロスカットはリスク管理に有効な手段です。